東野圭吾の「つぐない」のラストシーンは中年男性がピアノを弾くシーンで終わる
演者が実際にピアノを弾くかどうかはこの作品の印象を大きく変える
ピアノ未経験の中年俳優がNGの利かない舞台上でピアノ演奏したケースは少ないと思うので、何かの参考になればと忘備録として残す
(なお今回の考察はピアノ未経験者が舞台上で役を演じながらピアノ演奏することを想定しております。私の「主観」をもとに考察しておりますので音楽的見地から見ると適切でない記述があるかもしれません。)
・演奏曲:バッハ(クリスティアン・ペツォールト)のメヌエット
・練習期間:2ヶ月半
◯演者スペック
・高校まで音楽を選択していて成績は良かった
・従って音符や休符、簡単な演奏記号等の知識はある
・ただし、ハーモニカやリコーダーなど学校の授業で習う楽器以外の演奏経験は無し
◯練習開始まで
今年の夏にオペラの方とのコラボ公演の機会があり、その際に演奏してくださったピアニストの方に
「全くの素人がバッハのメヌエットを演奏するにはどの程度の期間が必要か? スキルは低くてもいい、なんとか演奏出来るというレベルで。」
との質問をしたところ
「個人差は当然あるが3ヶ月程度でなんとかなるのではないか」
との回答だった
実際、原作の中年男性も発表会の3ヶ月前からメヌエットのレッスンが始まっている
もし、私と同じ挑戦をする方がいるのならば、この「3ヶ月」というのを1つの目安にしてもいいだろう
もしかしたら作者の東野圭吾氏もプロの意見を参考にして「3ヶ月」という設定にしたのかもしれない
その2